2014年4月9日水曜日

【メイドのホラー映画鑑賞】 『呪い村436』レビュー

ご機嫌よう、皆様。
実はわたくしはホラー映画が大好きで御座います。
特にグロテスクなものとか、狂気表現が上手なものとか、たまりません。
そういった意味ではライオンズゲート作品なんかは大好きなのですが……

初回の今回ご紹介するのは、どちらかといえば「狂気」の作品。

日本名『呪い村436』
英名『population436』


大体の概要を説明致しますと、閉ざされた田舎の村に国税調査局の主人公が向かいます。
その村では不思議なことに、人口がずっと436人のままななのです。
不思議に思う主人公ですが、村の住人は主人公を温かく迎えます。

そんな時、村の「フェスティバル」で事件が起きます。
何の祭りか分からぬまま参加した主人公は、
そこで「選ばれた」女性が喜びの言葉を口にしながら絞首刑にされる様子を見てしまいます。
しかも、村人たちはそれを祭りとして喜んでいる様子。

そう、この村では「人口を常に436人にする」という風習があったのです。

つまり、主人公が村にきたので、件の女性は死ぬことになったのですね。

村のしきたりは、村全体の人間に行き渡っています。
しかし、中にはそれを疑問視する(当然ですが)人間も出てきます。
そんな人々は全て「熱病」と診断され、医師免許を持たない『医師』によって隔離されてしまいます。

そんな村の体制に疑問を持ちながら、その気持ちを隠して生きる村人もいます。

その中の一人に、主人公が関係を持つコートニーという女性もいるのですが……
彼女は、主人公が村から逃げ出す直前に『医師』によってロボトミー手術を受けていました。

コートニーを諦め、主人公は「熱病」と診断され隔離されていた少女アマンダと逃げ出します。

しかし、車で逃げ出す道中、村の保安官に道を塞がれてしまいます。
前方には、友人関係を結んだ保安官Aが銃を構えています。
しかし、なかなか撃たない彼に、後方から来た保安官Bが苛立ちながら、
「お前が撃たないなら俺が」と、主人公に銃を向けます。

その直後、主人公ではなく保安官Bを撃ち殺す保安官A。

保安官Aは、実はコートニーを愛していたのです。
しかし、主人公とコートニーが関係を持ってしまったのを知っていたはずなのに、この決断。
彼は友人、主人公をこの村から逃がすという選択をしたのです。

そしてエンディング。

1.二人が乗った車が村の境界を出てほっとしたのも束の間、大型トラックに接触事故で死ぬ
2. 〃 大型トラックに接触しそうになるが、ぎりぎりで避けて生還する

実はDVD版には、二つのエンディングが収録されています。

皆さんなら、どちらがしっくりきますか?

ちなみに、これには続きがあります。

この後、主人公の友人が、この村を訪ねてくるのです。
しかし、車のタイヤがパンクして、立ち往生。
そこに、村の保安官が対応します。

保安官は、主人公がもうこの村から引っ越してしまったことをを伝え、
同時に、村で祭りがあるので立ち寄ってみてはどうかと誘います。

何の「フェスティバル」なのでしょうか?

保安官が言うには、
・とある保安官が女性と結婚した
(コートニーに前から想いを寄せていた保安官が、術後のコートニーと結婚した)
・村にいた妊婦から双子が産まれた
ことによる祭りだそうです。

ちょっと整理してみましょう。

436人の村人がいる村
→主人公が来る(+1)
→祭りで女性が絞首刑(-1)
→主人公とアマンダが逃げる(-2)
→村に双子が生まれる(+2)

つまり、帳尻合わせが取れているように思えます。
それでは、なぜ主人公の友人が村に来ることになったのでしょうか?

思い出してみてください。

主人公とアマンダが逃げる時に、保安官Bが撃ち殺されています。

つまり、
436人の村人がいる村
→主人公が来る(+1)
→祭りで女性が絞首刑(-1)
保安官Bが撃ち殺される(-1)
→主人公とアマンダが逃げる(-2)
→村に双子が生まれる(+2)
主人公の友人が来る(+1)

これで、436人という因果律が保たれるのです。
主人公を訪ねてきた友人は、村に捕らわれてしまうのでしょうか。

この友人がどうなってしまうのかは、映画では語られていません。

ただ、小さな村で起きた狂気を描いた作品としては、不自然さがなく面白かったです。
村の風習と、それに対応する村人たちの姿、狂った時代遅れの精神病院……

必ず436人になるという因果もまた、ミステリアスで良いですね。
そんな、ささやかな狂気を感じさせる、良い映画だったと思います。


それでは、皆様。
またの機会にお会い致しましょう♥§(´ω`*§


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